専門性評価★★★★ 実践度評価★★★★ 改善度評価★★★★★

42歳主婦

♦分類 子供、親子関係

中学2年の娘が「死にたいと言う」どうしたら良いのか

あれほど行きたがっていた、私立中学に合格して2年目の6月の金曜日の午後、娘が風呂場で突然大声で泣きじゃくっていた。たまたま、勤務しているスーパーの売り場の改装でパート勤務が早く終わり自宅に帰って来た矢先の出来事だった。浴室に駆け込むと娘の手首から血が滴り落ちている。果物ナイフが床に落ちて血まみれだった。「どうしたの!、何があったの!」娘の腕にタオルを巻いてすぐさま救急車を呼んでいた。救急車は10分もかかって来た。10分が何時間にも感じた。病院についてすぐさま傷の手当てをしてもらい、手当てが終わって2人で医師の前のイスに座った。「お母さんが早く気付かれて良かったですよ」「遅かったら出血多量で危なかったかもしれませんよ」家に帰ってから娘にどう声をかけたら良いかわからず、「学校で何かあったの」「いじめられているんじゃないの?」次々質問する私の顔を見てキツイ目で睨んで何も答えませんでした。夕方高校生の長男が戻り妹の自殺未遂の事を話したら、ただ「あ、そう」と言って自分の部屋に入ってでて来ませんでした。娘を居間に置いて夕食の支度にかかり夕食の支度が終わって、7時頃夫が帰ってきました。娘から「お父さんには絶対言わないで」「言ったら家出するからね」ときつく言われました。しかし事が事だけに黙っているわけにいかず、帰ってきて部屋着に着替えて居間に来た夫にありのまま話しました。「一体何があったんだ」「学校で何かあったのか」「お前は娘のことを何も知らないのか?」「00子は部屋に入るのか、ちょっと連れて来い」娘の部屋に行くとベットに寝ていました。「お父さんが来なさいと居間で待っているわよ」いくら言ってもベットから起きようとしませんでした」その日から娘は学校に行かなくなってしまいました。学校から電話で「娘さんはどうされましたか?ご病気ですか?」「病院にはいかれましたか?」事務的な質問で何か空しい気持がしました。担任の先生が自宅にこられたのは、1週間たってからでした。学校での娘の様子を聞いても「特別、何もないと思います。友達とも良く話していましたし、体調が悪いのかもしれませんね」それ以来20日過ぎても電話が1回あっただけでした。このまま自宅でごろごろしていてもどうしようもないし、学校も対応してくれない。インターネットで調べ「あおぞら」さんに電話したところ、電話に出られた方が「私も娘が3人おりまして長女が先生方からのイジメ、次女は同級生の男の子からのイジメを受け登校拒否し2人とも乗り越えた経験者です」とおっしゃり、あおぞらさんに翌日の予約をして伺いました。まず自殺未遂をした当日の状況をお話し、そして小学生時代高校に入ってからの状況など詳細に聞いていただきました。家族全員のこと娘とのコミュニケーションの状況など聞かれ、今回の出来事、学校の対応など1枚のシートにまとめられ、分りやすく説明と解説をしていただきました。カウンセラーの方が「娘さんが今、どれほど心細いか、不安であるか、みんなで暖かく包んであげる必要がありますね」と言われ、ご自身の娘さんがどのようないじめを受けどうやって立ち直って入ったかお話をしていただき、とても心強く感じました。娘の現在の発現気質と私自身、主人、長男の発現気質を仮説設定して測定してもらい、私と娘の2人の総合アセスメントも測定して頂きました。出来たら娘さんとお逢いしたいですが、こちらにこれそうですか?それとも私が出張して伺いましょうか?娘が部屋からでてきたのは2回目の訪問の時でした。最初は下を見たまま反応しなかった娘がカウンセラーの方の2人の娘さんの話になると興味を示し話に聞き入り、又質問に答えてくれるようになりました。3回目の時はすっかりカウンセラーの方と打ち解けこれからの話をいろいろ話していました。娘が心を開いて話をしてくれるようになったきっかけは、いじめの原因が相手だけのせいだけでなく、自分の感じ方や物事に対する顔の表情や目のイメージが非常に大きいのだという、ライオンやヒョウが襲う標的を選択する時の話に興味と理解をしてから本当に変わってきました。又いじめる人のほとんどが高い対人依存度と不安心の精神症を抱えている事、そしてその人たちの育ってきた環境がとても可哀想な環境である事例も聞き、娘の表情がさらに変わってきました。自分がいじめれた原因を理解し認知した段階で、今後どうしたいかたずねたところ、「学校に行きたい、自分を試したい」と言い出しました。学校についてからどんな表情でどんな目のイメージで過ごすか、カウンセラーと時折大声で笑いながら、対応の練習をしていました。それから半月後娘は学校に復帰しました。いじめようとする子に、にっこり笑って笑顔で見返して、やり過ごす娘の余裕に周囲が驚きそれ以来、娘へのイジメはなくなったということでした。たくましく変わった娘にこれまで何もしてやれなくてごめんなさい。あおぞらさん、娘をたくましく成長させて頂き、ありがとうございました。

 

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