専門性評価★★★★ 実践度評価★★★★★ 改善度評価★★★★★

夫48歳 舞踊家 妻47歳

分類:パニック障害

「家族のパニック障害をみんなで支えた

夫のパニック症状はいつも突然おきる「激しい動悸、発汗・ひん脈・ふるえ・息苦しさ、胸部の不快感・めまい」

このままでは死んでしまうのではないか、という恐怖に本人も周りも恐れています。夫は高名な舞踊流派の地方の分家の三代目として生まれ2歳から舞踊を学び育ち18歳の頃から弟子をとり、門徒に教えて来ました。19歳の時、病に倒れ5年間、入院したあと復帰しましたが、下半身に少し麻痺が在り、本舞台に立つ1週間位前から、パニック症状が起きる場合があります。30歳の時、人前に出ることが苦痛になり、一時引退した時はストレスが半減し、別人のように穏やかな生活を送っていました。しかし門徒をはじめ本家などの関係者からの強い要望で、どうしても活動を再開しなければならない状態になって、以前の舞踏家の生活に戻りました。本人の要望でカウンセリングを受け、根本的にパニック症状を直したい、改善、解決したいという強い希望に家族も立ち上がり、友人の勧めで「あおぞら」さんにお願いしようと決まり本人1人でカウンセリングを受けました。カウンセリングーは院長さんが担当され、まず、幼少時代からのお父様の修業の厳しさや弟子をとる様になってからのこと、そして病の事、現在の状況を聞かれ、1枚のシートにその時の感情や思い、、行動そして身体症状までまとめそれぞれの相関関係を解説されました。意外な事に17歳まで舞踊からいつ身を引こうか、辞めようかと考えていたとのこと、さらに父母の自分に対する厳しさは、地方分家を守る為と感じて育ったが、それが愛情と全く感じられなかった時には両親への憎しみさえ感じた。全体像の解説を受けながら終始目をつむり夫は無言であった。パニック症状の原因を探る為、現在の発現気質と様々の出来事に対する対応力を測る13項目のアセスメントチエックに取り組んだ。その時点で60分の昼食休憩に入り、相談室を後にした。午後1時から、息子の嫁も加わり、カウンセリングは再開された。早速現在発現している気質について説明を受けた。粘着気質が5自閉気質4、不安気質4、新奇気質4この4つの気質の統合気質は1責任感が強く面倒見は良い2、社会的評価を気にして自己中心的なところが潜んでいる3、周りに対する思いやり感謝が不足している5、保守的なものにこだわらず新しいものを取り入れる柔軟な発想を持つ優れたリーダーとしての資質を持っている6、神経質で心配症のところから思い込みが妄想になりやすいので注意する7、いいなーと思っても1週間ほど空けてから実行したほうが良い。総合アセスメントチエックでは自己価値観、自己抑制型行動特性、問題解決型行動特性、自己憐憫度がいずれも高い、パニック症状の原因は高い自己価値観、自己抑制型行動特性を持つリ-ダーとしての高い資質、天性の自由な発想力を持ちながら、両親の極めて厳しい伝統を守るという、養育指導、規制を受けそのストレス、反発で常に葛藤する自分の心に苦しんでいたことが伺えられる。その自分を自分で同情する自己憐憫度が高いことに現れている。高い自己憐憫度から、、母親に十分甘えられず、父親からも冷たくされていたという意識が次世代に迄受け継がれる可能性がある。したがって厳しい修行の養育期の中、優しく、暖かい母親の存在が、継承人である子供の人格形成に極めて大きな影響をあたえる。解説を続ける途中で本人、妻、そして息子の嫁が共に体を震わせながら感涙に浸った。この日はここで終了した。

3日後5年前に亡くなった父親そして現在病気療養中の母親との、わだかまりやあつれきを解消する為、イメージ療法を施療してもらった。目をつぶり院長さんの暖かい心にしみる語りに沿って、父、母と会った。父は「お前に本当につらい思いをさせた、冷たさではなくお前への愛情野つもりだったが、ねぎらいや優しい心配りが足りなかった。すまなかった」と強く手を握られた。母は終始泣きながら「母として優しくお前を包んでやれ無かったことを申し訳なかった」と言ってもらえた。和解出来た喜びと両親への感謝の気持ちを述べ、これからも自分なりに伝統を大切に継承していくことを伝えた。イメージ療法を終えた自分の心は青く晴れ渡り、一点の曇りも無いように思えた。あれから2年夫のパニック症状も消え、元気に弟子達の指導と本舞台の準備に、充実した生活を送っています。

「あおぞら」さん、それに院長さん

本当にありがとうございました。

「希望への道」あおぞら
「希望への道」あおぞら

 

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